幻に思えた中山道三十四番目の奈良井宿への想い

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幻に思えた中山道三十四番目の奈良井宿への想い

 名前も分からないのに、心に染み付いた宿場

35年ほど前になるかと思う、家でテレビを観て寛いでいた時だった。江戸時代にタイムスリップしたかのような光景が目に入った。それは今にも丁髷をつけた侍が現れて闊歩するのでは思えた。しかしテレビの場面はすぐ消えてしまい番組も終わってしまった。残念なことにその宿場の名前が出てこなかった。多分、私でテレビをみる前に出たのでは思えた。早速テレビ放映が終わった後、資料を引っ張り出して探したが出てこない。また今のようにネットも発達していなかったので、ネットでも駄目だった。

 思いがけず、また目に入った江戸時代の光景

既にその宿場の存在も忘れかけていた。数ケ月が過ぎ頃だった。テレビで刑事ドラマで見ていたら、数ケ月に見た光景が出てきた。あの宿場だった。しかしその時は、その宿場の名前は出たこなかった。ただ塩尻が出たのを認識した。翌日、塩尻の観光協会に電話をかけた。それは「奈良井宿」だと教えてもらった。もう絶対忘れはしない、近いうちに一度訪れたいと思った。その機会は意外と早く訪れた。秋に行われる会社の旅行で行くことになった。「奈良井宿」に着いて早速散策した。テレビとは違って現物は違った趣があり、店を営業している店も多く、自分が江戸時代にいるような錯覚さえする。その夜の宴会用の酒(地酒)を2本買って、社員に持たせた。それが運の尽きだった。宿舎に着いたら、その地酒が2本とも割れていた。残念なことに宿泊先の中津川についてから酒が破れていたのを知ったから、新しく買うこともできなかった。

 町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定

板橋から守山までを通る中山道は六十九次あり、東海道と共有する草津・大津宿のカウントしなければ六十七宿になる、また「奈良井宿」は江戸側の板橋宿から三十四番目の宿場で、中山道の丁度真ん中に位置するのが「奈良井宿」。木曽十一宿の中では最も標高が高く、難所の鳥居峠を控え、多くの旅人で栄えた「奈良井宿」は「奈良井千軒」と謳われた。その町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されり、往時の面影を色濃く残している。「奈良井千軒」はテレビや雑誌そしてネットで観ても、やがり現地に行くのが一番。興味を持てれてなら、ぜひ行ってみてください。また木曽には十一宿があり、「奈良井宿」の他に妻籠宿・馬籠宿など素晴らしい宿場町が数多く残っている。

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